工科学部 情報工学科IoTシステムコース
当たり前のようにスマホを所有するようになった現代、身の回りのあらゆるモノにネットワークがつながりました。そんな中で注目されているのが、様々なデータを蓄積・利用・活用することで新たなサービスをつくり出すしくみのIoTです。名古屋国際工科専門職大学では、新たなIoTサービスをデザインできる人材の育成に力を入れています。世の中に普及するために必要なマーケティングやユーザ評価等からデバイス制御、データ構築の理論を修得することが可能です。
目指せる将来像 | 目指せる将来像 |
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カリキュラム
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1
年次
体験的な学びからスタートし、ICTの基本をマスター ― 実践的イントロダクション ―
これまでの大学教育では、最初に理論を、その後に実践を学ぶカリキュラムが組まれていました。名古屋国際工科専門職大学は「実践を重視」していますので、理論より先に、実践から学び始めます。実践から学ぶことで、先にテクノロジーを学ぶ面白さを実体験でき、その後の理論や専門知識の理解が進むと考えているからです。1年次前期には、実際の製品やシステムの調査分析を通じて、ものづくりやサービス開発の技術にふれる授業を受けることができます。授業は少人数クラスで進みます。1人ひとりに対して丁寧な指導がなされるため、初心者でも安心して学修することができます。1年次の授業を通して、情報工学の全体像を理解し、社会で特にニーズが高い「AI・IoT・ロボット」分野の基本的な理論と方法論を修得することを目指します。
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2
年次
コース別の“特別カリキュラム”スタート ― 「エンジニアリングスキル」を身につける ―
2年次は、コースごとに異なる専門的な知識・技能を養うためのカリキュラムがスタートします。名古屋国際工科専門職大学では、自ら問題を見つけ出し、解決するための能力を学生に身につけてもらうため、「課題解決型学習」(PBL=Project Based Learning)を重視しています。現実的な課題に取り組む学習方法です。このため産業界や地域と連携した「地域共創デザイン実習」のように、実際に社会に出て、学内での学びを活かす授業も開始します。「地域共創デザイン実習」では、両学科が混在したチームで1年間をかけて、企業や官公庁、公共団体などが直面する課題の解決を目指し、共同してプロジェクトに取り組みます。
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3
年次
専門知識・技能のレベルアップ ― 「テクノロジー実践力」と「ビジネスセンス」を磨く ―
3年次は、社会に出てから実際に活かせるレベルの高度な理論や技術を修得していきます。2年次からスタートしている「臨地実務実習」(実践的企業内実習)では、6週間にわたって現場でタスクを実行します。3年次の臨地実務実習は、企業や社会が抱える課題を解決するためのシステム開発やサービス向上などを図ることが目的です。学内では、人工知能の応用技術、IoTを活用したデータ分析、産業用ロボット実習などの授業が展開されます。実務に直結する学びが増え、いっそう実のある学修ができます。授業を担当するのは、日本を代表する研究者や数々の国際的な業績を持つ実務家教員たちです。世界に通用する実践力を養うための指導をします。
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4
年次
デジタル社会で活躍する「応用力」「ジェネリックスキル」を備えた人材へ
4年次は、「卒業研究制作」が中心になります。4年間の学びの集大成となる1年間です。ICTの飛躍的な進化が見込まれているこれからの時代、AI、IoT、ロボットの分野で新技術を活用できる人材や、データマネジメントを的確に行える人材が求められています。産業界全体で活躍することが可能です。名古屋国際工科専門職大学では、理論と実践、学問と実務の双方をバランスよく身につけるための授業が展開されます。名古屋国際工科専門職大学の授業を通して、多様化・複雑化する社会の課題解決を実現し、社会から求められる「新しい人材」に成長していきます。
ピックアップ
デザインエンジニアリングの概念と、その方法論を学びます。“Designer in Society”の核となる項目を学べる授業と言えます。授業では、実際の製品やサービスを分析することで、その機能や内部構造をビジネスとソフトウェア、テクノロジーから調査します。製品・サービスに求められる要素を学べる授業です。創造的デザインエンジニアリングの方法論を身につけることも可能です。人とコンピュータとの関わり合いや相互作用、人の心理的・身体的特性、コンピュータ技術、社会環境などの関係を複合的に扱った授業なので、人がコンピュータをよりよく利用するために望ましいデザインについて、理解することができます。
自分たちで課題解決テーマを設定し、そのテーマに基づいてIoTシステムのチーム開発を行います。
授業では事例検討からアイディア創成、仕様策定、システム実装、ビジネスモデル構築までを実際に体験します。IoTシステムの特徴であるサイバーフィジカル連携を体験する実習によって、基礎的知識と経験を修得することが可能です。また、アイディア検討のレビューによるブラシュアップやプロジェクト終了時の評価も行い、改善点を次の開発に活かす経験も積みます。
IoTシステム開発では、コース最初の実習授業として、ひと通りのシステムを組み上げます。以降の授業で学ぶ技術を、より効率的に理解することにもつながります。
教員からのメッセージ
DX時代に必要な「新たな知の結集」を。
私は、企業の研究所と大学を通じて新たな情報通信技術の研究開発に従事してきました。現在、経済産業省の研究会委員として、日本企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に携わっています。DXでは、学問の領域を超えた多様な知識とデジタル知識の統合が不可欠となります。そのため名古屋国際工科専門職大学では、新たな知をデザインできるデジタル人材を育てます。
情報工学科 学科長
山本 修一郎 教授
- Profile
- 株式会社NTTデータで情報通信技術の開発に従事し、同社初代フェロー、システム科学研究所所長、名古屋大学教授を経て、名古屋大学名誉教授、電子情報通信学会フェロー。経済産業省DXの加速に向けた研究会委員として活動。
IoTで新時代の情報社会をデザインしよう。
IoT技術は様々な分野に波及して、今後サイバー空間と現実空間の境目が無いほどに生活に不可欠なものとなっていきます。それとともに、セキュリティや人材不足などの課題がIoTのさらなる発展を阻害するようになってきました。名古屋国際工科専門職大学は、次世代の社会基盤を構築する専門職人材の養成を目標に、実際の課題に多く取り組み、社会の変化に柔軟に対応するためのスキルを養います。新しいものづくりへの転換期を迎えている中で皆さんへの期待はますます大きくなっています。新時代の情報化社会をデザインする力をぜひ自分のものにしてください。
IoTシステムコース
佐藤 省三 教授
- Profile
- 名古屋工業大学などで大学発ベンチャーや産学連携プロジェクトを担当。株式会社和田製作所の開発部では、航空宇宙機部品製造の自動化システム、自動制御治具開発、ウェアラブル生体センサ開発に従事。 電子情報通信学会、日本ロボット学会会員。
本学ならではの特色
55年ぶりに国がつくる新しい大学制度
名古屋国際工科専門職大学は、55年ぶりの教育改革によって誕生した「専門職大学」です。多様化する国際社会で求められる人材を育成するため、「職業と直結した実践的な教育環境」の用意が定められています。従来の大学制度にはない環境で学ぶことができます。
「AI・IoT・ロボット」「ゲーム・CG」の
専門職大学
名古屋国際工科専門職大学は、世界のICT・デジタルコンテンツ業界と連携した最先端の大学教育で、グローバルに活躍できる産業界のリーダーを育成します。高度な職業実践力と豊富な創造力が身につく専門職大学です。卒業時には、国が認めた専門職の学位「学士」が取得できます。
国際的に活躍できる人材を育成
国際的に活躍できる人材を育成するために、名古屋国際工科専門職大学では「使える英語」の修得を目指します。英語の修得にあたっては、米国スクウェア・エニックス、エイチーム、チームラボなどとの教育提携をしたり、AI・人工知能専用のハイスペックシステムなど最先端のソフト・ハード国内トップ企業をはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、アジアでの海外実習※も実施したりしています。
※国際情勢等により中止となる場合があります。
就職に責任を持つ保証制度
『完全就職保証制度』
『生涯バックアップシステム』
企業と連携した実践教育を行う自信の証明として、全学で就職支援システムを導入しています。