工科学部 情報工学科ロボット開発コース
産業ロボット、家事をサポートするホームロボット、対話ができるコミュニケーションロボット、介護ロボット、災害対応の救助ロボットなど、活躍の幅を広げるロボット。開発技術要素である「センサ系」「知能・制御系」「駆動系」の3つの知能を有する機械システムをデザインし、社会に役立つロボットとその応用を設計・開発できる人材を育成します。
目指せる将来像 | 目指せる将来像 |
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カリキュラム
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1
年次
体験的な学びからスタートし、ICTの基本をマスター ― 実践的イントロダクション ―
従来の大学教育では一般的に理論を先に学びますが、「実践を重視」する本学では、1年次前期に、実際の製品やシステムの調査分析を通じてものづくりやサービス開発の技術にふれる授業が多くあります。先にテクノロジーを学ぶ面白さを実体験することで、その後の理論や専門知識の理解が進むからです。少人数クラスでの丁寧な指導のため、初心者でも安心して学びを進めることができます。1年間を通じて情報工学の全体像を理解し、「AI・IoT・ロボット」分野の基本的な理論と方法論を修得します。
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2
年次
コース別の“特別カリキュラム”スタート ― 「エンジニアリングスキル」を身につける ―
コースに分かれて専門的な知識・技能を養います。本学では現実的な課題に取り組む「課題解決型学習」(PBL=Project Based Learning)を重視するため、実際に社会に出て、学内での学びを活かす授業も開始。たとえば、産業界や地域と連携する「地域共創デザイン実習」では、両学科の混在チームで1年間をかけて、企業や官公庁、公共団体などが直面する課題を解決するため、共同してプロジェクトに取り組みます。
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3
年次
専門知識・技能のレベルアップ ― 「テクノロジー実践力」と「ビジネスセンス」を磨く ―
実務レベルの高度な理論や技術をマスターしていきます。2年次からスタートしている「臨地実務実習」(実践的企業内実習)は第2段階に進み、企業や社会の課題を解決するシステム開発やサービス向上等を図るために、6週間にわたって現場でタスクを実行します。学内での授業も、人工知能の応用技術、IoTを活用したデータ分析、産業用ロボット実習など、実務に直結する学びがさらに充実します。しかも、指導するのは日本を代表する研究者や数々の国際的な業績を持つ実務家教員たちのため、世界に通用する実践力を養えます。
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4
年次
デジタル社会で活躍する「応用力」「ジェネリックスキル」を備えた人材へ
「卒業研究制作」を中心に、4年間の学びの集大成となる1年間です。ICTが飛躍的に進化するこれからの時代、AI、IoT、ロボットの新しい技術を活用できる人材やデータマネジメントを的確に行える人材の活躍の場は、産業界全体に広がります。本学で、理論と実践、学問と実務の双方を身につけることで、多様化・複雑化する社会の課題を解決し社会が求めるイノベーションを生み出せる「新しい人材」に成長していきます。
ピックアップ
“Designer in Society” の核となる、デザインエンジニアリングの概念及びその方法論を学びます。実際の製品の分解作業を通じて、その機能や内部構造をハードウェアとソフトウェア両面から調査し、製品に求められる要素を分析します。
デザインは製品だけでなくサービスも対象とし、製品やサービスの背後に存在する代表的な技術と設計のプロセスを理解することで、実際の制作に活かすデザインエンジニアリングの方法論を身につけます。
協力企業・団体から提供される実践的な課題をもとに、チームでソリューション(解決策)を考案し、1つのシステムを開発します。企画・開発したアイディアやプロトタイプに対して、企業から実際にフィードバックを受け、実社会で求められる問題解決能力を養います。ニーズに対してICTをどう活用するか、専門職人材として付加価値となる思考力を身につけます。
ロボットに関するこれまでの授業の成果を実践的に裏付ける、3年次後期に設けられる集大成科目です。
様々な企業の製造ラインで使用される組み立てロボット等を対象に、プログラミングの基礎概念、人間の動作をプログラミングで施す「ティーチング」のしくみ・機能などを実習方式で学びます。プログラミング言語を用いた各種産業用ロボットのオフライン・プログラミング、ロボットシミュレータなどを用いた各種産業用ロボットのオフライン・プログラミングを行えるようになります。
また、ロボット導入による生産ライン作業効率の向上や製品品質を安定させる手法も修得。さらに、産業用ロボットを使用する際の安全管理の方法論を理解し、実行できるようにします。
教員からのメッセージ
新たなイノベーションをデザインする人に。未来は皆さんの肩にかかっている。
本学は未来を実際につくる「実現者」を育む場所です。「実現者」とは、社会のあらゆる分野における課題を解決するために、己の持てる知識、技術、技能を尽くし、新たなイノベーションをデザインする人です。何をするかは皆さん次第ですが、大事なことは、物事の実現を通じて社会に貢献していくこと。本学科は、そのような志をわかち合える人を次のステップに向けて後押しします。
副学長
冨山 哲男 教授
- Profile
- 東京大学 人工物工学研究センター、オランダ・デルフト工科大学 機械船舶材料工学部、イギリス・クランフィールド大学航空交通生産スクールで教授として教鞭を執る。国際生産工学アカデミー、米国機械学会、日本機械学会各フェロー。
最新の技術を活用して社会を良くするシステムデザイナーへ。
社会生活の至る所にコンピュータが入り、センサが情報を集めAIとロボットが処理する、現実世界とサイバー空間が常に作用する世界が到来します。自動運転やスマートシティの革新的サービスは、異分野の技術の今までにはない組合せから生まれます。より良い社会システムの実現に向けて必要な知識を蓄え、デザインする手法を学び、行動する手段と新しさを常に求める姿勢を身につけましょう。
情報工学科 学科長
藤井 竜也 教授
- Profile
- NTT未来ねっと研究所の研究グループリーダとして超高精細映像のリアルタイム伝送技術の実用化に従事。電気通信普及財団テレコムシステム技術賞受賞。IEEE、電子情報通信学会、映像情報メディア学会会員。
世界をリードするロボット開発者を育てる。
2050年には、地球上で約500億台のロボットが働くとも言われており、ロボットの利活用まで考えられる開発者が求められています。
本コースでは、設計・生産・活用まで、ロボット開発の一連の工程を実践的に学ぶことができます。ロボットを総合的に学習できる環境は、他大学にはない本学の大きな特長です。産業用ロボットからオリジナルのロボットまで、自由自在に動かすためのノウハウを修得。
自らの手でアイディアを具現化し、世界をリードできるような、時代に不可欠なロボット開発者を育てます。
ロボット開発コース コース長
遠山 茂樹 教授
- Profile
- 東京農工大学教授を経て、株式会社オーケー・ロボティクスを設立し社長に就任。カリフォルニア大学・サンタバーバラ校客員教授、カールスルーエ工科大学客員教授。日本ロボット学会理事、自動化推進協会会長ほか、学会役員を多数歴任。
本学ならではの特徴
55年ぶりに国がつくる新しい大学制度
55年ぶりの教育改革によって誕生する「専門職大学」は、多様化する国際社会において活躍できる人材を育成するため、従来の大学制度にはない「職業と直結した実践的な教育環境」が義務づけられています。
「AI・IoT・ロボット」「ゲーム・CG」の
専門職大学
東京国際工科専門職大学は、世界のICT・デジタルコンテンツ業界と連携し、国際的に活躍できる産業界のリーダーを育てる専門職大学です。高度な職業実践力と創造力が身につき、卒業時には学位として国が認めた専門職の「学士」が取得できます。
国際的に活躍できる人材を育成
米国スクウェア・エニックス、バンダイナムコスタジオ、チームラボ等との教育提携やAI・人工知能専用のハイスペックシステムなど最先端のソフト・ハード国内トップ企業をはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、アジアでの海外実習※も実施し、「使える英語」が身につきます。
※国際情勢等により中止となる場合があります。
就職に責任を持つ保証制度
『完全就職保証制度』
『生涯バックアップシステム』
企業と連携した実践教育を行う自信の証明として、全学で就職支援システムを導入しています。