内定先:スマートエンジニア株式会社 / 3DCGアーティスト

■内定先
スマートエンジニア株式会社
世界トップクラスのクルマづくりを多角的にサポート。トヨタ自動車の新車開発や販売促進をCG技術で支える。
■配属先・職種等
3DCGアーティスト
業界最前線からの学びで、自分の得意分野が広がった!
・1年次に幅広い基礎知識、技術を学ぶことで自分の得意に気づき、CGのコースを選択
・業界の最前線で活躍していた先生方が、気軽に相談にのってくださる心強い環境
・企業インターンシップでは、「誰のために、何のために」制作する視点を養い、就職活動でも高く評価された
大学での学びについて
Q. 本学を知ったきっかけと、入学の決め手を教えてください。
名古屋国際工科専門職大学を知ったきっかけは親からの紹介でした。
当時、私はゲーム制作に興味があり、情報系の学科やプログラミングを学べる大学を中心に進学先を探していました。そんな中、この大学はゲーム制作について実践的に学べる環境が整っていると知り、強く引かれました。
私がゲームに興味を持った背景には、幼小期の体験があります。転校先の学校でなかなか周囲と馴染めずにいた時、ゲームの話をきっかけに少しずつ友達ができ、会話の輪に入れるようになりました。また、新型コロナウイルスが流行し外出できなくなった時期にも、ゲームを通じて世界中の人々がつながっている様子を見て、改めて「ゲームには人と人をつなぐ力がある」と実感しました。そうした経験から、私も「人と人をつなぐモノづくり」に携わりたいと考え、ゲーム制作の道を志すようになりました。
大学の説明会に参加した際に、実習が非常に充実しており、即戦力として活躍できる技術力やリーダーシップを身につけられるような教育が行われているという点が印象に残り、この大学なら社会で求められる実践力と専門的な学びの両方を修得できると感じ、進学を決意しました。
Q. 学科・コースを選んだ理由を教えてください。
入学当初はゲーム制作やプログラミングに興味があったので、ゲームプロデュースコースに進もうと考えていました。しかし、1年次にプログラミングや3DCG、動画編集など、幅広い分野の基礎を学ぶ中で、自分はプログラミングよりも3DCG制作のほうが向いていると感じるようになりました。
3DCGの自分が思い描いたイメージを形にできるところに大きな魅力を感じ、また制作過程そのものも楽しく、完成したときには強い達成感があります。そうした経験を重ねるうちに、3DCGを専門的に学びたいという気持ちが強くなり、CGアニメーションコースを選びました。
2年次以降は主に3DCGを用いた背景制作に取り組み、技術だけではなく、チーム制作を通じてコミュニケーション力や柔軟性、進行管理能力のような社会で役立つ力も身についたと実感しています。
Q. 企業との取り組みや、企業インターンシップはどうでしたか?
企業インターンシップ「臨地実務実習」では、実際に企業で実務を行い、会社の雰囲気や業務の進め方を肌で感じることができました。
3回あるインターンシップは、全く異なる業種の企業で実務に取り組みました。各企業が大切にしている価値観やビジョンは大きく異なり、多様な考え方に触れる貴重な経験となりました。
業務内容も年次ごとに異なり、2年次は企画立案、3年次はフォトリアルな3DCG画像の制作、4年次は動画制作を行いました。大学では「自分のスキルアップのため」や「就職活動のため」といった“自分のため”の制作が中心でしたが、企業インターンシップでは、「誰のために」「何のために」制作するのかを意識し、その目的に沿った調査や情報収集を踏まえての制作を行いました。
また、社員の方々との意見交換を通じて相手の要望を的確に汲み取り、提案や調整を重ねながら制作を進めることで、コミュニケーション力や柔軟な対応力も養われました。
インターンシップ通して実感したのは、社会で活躍するためには技術力だけでなく、計画力や対応力、自律的な行動が不可欠であるということです。今後はより実践的なスキルの修得に加えて、事前準備の徹底や課題解決力の向上にも力を入れていきたいと考えています。
Q. 先生、友人はどんな存在ですか?
先生方は、元々業界のプロとして活躍されていたこともあり、とても頼りになる存在です。
デジタルエンタテインメント学科の先生方は、3DCGやプログラミング、動画編集、ゲーム企画など、幅広い分野の疑問に丁寧に対応してくれます。
就職活動の際も、希望職種で重視されるポイントや面接で意識すべき点について具体的にアドバイスをくださり、ポートフォリオの添削もしていただきました。あまり堅苦しい雰囲気ではなく、いつでも気軽に相談できる、身近で心強い存在だと感じています。
クラスメイトや友人たちは、好奇心旺盛で一つのことに熱中する人が多く、結果として高い技術力を持っている人が多いと感じます。特に、ゲームやアニメが好きな人が多いので、好きな作品を通じて自然に仲良くなったり、熱心に語り合ったりしている姿をよく見かけます。興味関心を共有しながら、互いに刺激を受け合える仲間が身近にいることも、この学科の魅力のひとつだと思います。

就職活動・内定について
Q. 就職活動はどうでしたか?
ゲームやアニメ業界に限らず、企画職やデザイナー、CG関連など、これまで大学で学んできたことを活かせる職種を中心に、幅広い業界に挑戦しました。
様々な企業を見ていく中で、新しい業界や職種に触れることができ、自分の視野が広がっていくのを感じました。それもまた、就職活動ならではの楽しさだと思います。
その過程で、キャリアサポートセンターには大変お世話になりました。
エントリーシートの添削や面接対策の相談など、何度もサポートしていただきました。面談はオンラインと対面どちらでも対応してくれるので、自分の予定や状況に合わせて気軽に相談でき、精神的な支えにもなりました。悩んだり行き詰まったりした時でも、キャリアサポートの方々が親身に話を聞いてくださり、客観的な視点からアドバイスをいただけたことで、前向きな気持ちを取り戻すことができました。
自分の強みは大学で修得した3DCGの技術力に加えて、複数のソフトウェアを使い分けられる柔軟さ、進行管理やスケジュール調整の能力、そしてチーム内外で円滑にやり取りができるコミュニケーション力だと思っています。
実習や制作経験を通して、3DCGソフト「Maya」だけでなく、ゲームエンジンの「Unreal Engine」、画像編集ソフトの「Photoshop」、動画編集ソフトなど、様々なソフトを使えるようになりました。また、実践経験から相手の意図を汲み取って提案、調整する力も養われ、内定先にはその点を評価いただいたのではないかと思います。
Q. 将来の夢や目標は?
企業では、3DCGの制作スキルを活かして魅力的なビジュアル表現に貢献するとともに、チームの一員として円滑な制作進行を支えられる存在になりたいです。また、技術力を高めつつ、企画の意図を正しく汲み取り、作品に反映できる柔軟な対応力も磨いていきたいです。
将来的には、CGデザイン制作の分野でリーダーとしてチームを牽引できるような人材になりたいと思っています。見た人の心に残る作品づくりに携わりたいというのが大きな目標です。
メッセージ
Q. 入学する皆さんや後輩の皆さんへ伝えたいことは?
デザイン系やゲーム・アニメ業界への就職を目指すなら、「やりたいことを最後までやり抜く力」が必要です。与えられた課題だけをこなすのでは、就職活動で通用しません。自主的にインターンシップに参加したり、自主制作に力を入れることが重要です。
私自身、在学中に何度も壁にぶつかりましたが、そのたびに「自分がやりたいことは何か」を見つめ直しながら努力を続けました。
困ったことや迷ったことがあれば、先生やキャリアサポートセンターに相談してみてください。親身になって力になってくれる方がたくさんいます。何事にも恐れず、まずはチャレンジしてみてください。
また、大学生活は「やりたいこと」にじっくり向き合える貴重な時間です。最初から進みたい道がはっきりしていなくても、さまざまな分野に触れる中で、自分に合った進路がきっと見えてきます。特にチーム制作や実習では、仲間と協力してひとつの作品を完成させる喜びや達成感を味わえるので、ぜひ積極的に挑戦してみてください。
Q. 最後に、本学の特長をひと言(短い言葉)で表すとしたら?
「多様な挑戦ができる環境」