テクノロジーで未来にイノベーションを起こす専門職人材について、学長・副学長対談を実施しました

2020.12.17
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大阪国際工科専門職大学は、関西初の「AI・IoT・ロボット」「ゲーム・CG」に特化した専門職大学として、文部科学大臣より2021年4月開学の設置認可がされました。
この度の認可を受け、元・東京大学総長である本学学長・吉川弘之と、副学長・浅田稔に加え、ゲストモデレーターにカリフォルニア大学サンディエゴ校助教授の江口愛美氏を迎え、「テクノロジーで未来にイノベーションを起こす人材育成」についてトークセッションを実施しました。長年、日本の大学教育を担ってきた指導者がなぜ今、「専門職大学」を開学するのか。これからの社会が必要とする、「テクノロジーで未来にイノベーションを起こす専門職人材」の重要性について語りました。

トークセッションの模様はこちらよりご確認いただけます。
https://youtube.com/playlist?list=PLsiwwcYEt-bP2L6THPkAZoRjz67XRPkKY


<大阪国際工科専門職大学 学長 吉川弘之>
従来の大学教育では、専門分野に特化した“専門家”を育成してきました。しかし、その特定の分野では優れていても、これからの変動の激しい社会の中で活躍できる人材としては弱く、分野を横断した知識や技能を身につけていることが必要になってきました。また、身につけた専門知識・技能を実社会の課題解決に役立てるには、他分野の人たちと対話しながら共創できることが求められます。これまでの大学教育では育てきれなかった、そのような“専門職”を育てるのが大阪国際工科専門職大学です。学生ひとり1人の夢の実現のため、教員と学生とが一緒になって取り組んでいく、専門職大学という未知なる道の先頭を、私たちと一緒に進んでいきましょう。世の中が良くなることに還元される、今までにない学びがあなたを待っています。

<大阪国際工科専門職大学 副学長 浅田稔>
グローバルな視点を養い、世界で活躍できる人材を目指して、一緒に「おもろい」ことを追求し、実践していきましょう。ロボット1つを例にとっても、工学だけでなく、背景には法律や哲学、心理学など様々な学問が関わっています。そんな、実社会に即した形で分野横断的に学問を学ぶ「新しい知の拠点」として開学するのが、この大阪国際工科専門職大学です。私はロボカップを通して、世界中の若者たちが自身の好きなことを追求し、議論を重ね、多様な人々と協働する環境をつくってきました。その経験を本学にも展開し、大阪という都市と交流しながら、皆さんの夢を明確化し、実現できる、これまでにないまったく新しい大学を、学生の皆さんと共につくっていきたいと思います。

<カリフォルニア大学サンディエゴ校 助教授 江口愛美>
長年アメリカの教育に携わって感じるのは、これまでの日本の教育は「枠にはまる人」を育てる傾向にあるということです。しかし、世界には答えのない問題がたくさんあります。国際社会で活躍するには、語学力はツールとして必要ですが、何より、学んだ先に実現したい夢があることや、社会に対して主体的に問題提起できることが重要です。大阪国際工科専門職大学には、「勉強したことで将来何を実現したいか?」ということを、目をキラキラさせながら語れるような学生たちを育てていってほしいと思います。ぜひ、姉妹校交流や海外実習など、グローバルな学びの実現にも協力できればと思います。

【トークセッション登壇者 プロフィール】

吉川弘之(大阪国際工科専門職大学 学長)
東京大学総長、産業技術総合研究所理事長、科学技術振興機構研究開発戦略センター長を経て、現在、日本学士院会員、科学技術振興機構CRDS特任フェロー。その間、日本学術会議会長、日本学術振興会会長、国際科学会議(ICSU)会長、国際生産加工アカデミー(CIRP)会長などを務める。 工学博士。一般設計学、構成の一般理論を研究。それに基づく設計教育、国際産学協同研究(IMS)を実施。

浅田稔(大阪国際工科専門職大学 副学長)
1995年大阪大学教授。1997年同大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻教授。2019年より大阪大学先導的学際研究機構の共生知能システム研究センター特任教授でセンターの拠点戦略顧問を務める。工学博士(大阪大学)。ロボカップ創設者の一人であり、認知発達ロボティクスの第一人者。社団法人日本ロボット学会会長。

江口愛美(カリフォルニア大学サンディエゴ校助教授)
カリフォルニア大学サンディエゴ校 教育学部 助教授。教育学博士(ケンブリッジ大学)。2000年よりロボカップに携わり、現在、ロボカップ国際委員会 理事。ワールドロボットサミットジュニアカテゴリー委員長。アメリカ人工知能学会(AAAI)、コンピュータサイエンス教師協会(CSTA)後援のAI for K-12 イニシアティブ 諮問委員会メンバー。ロボット、コンピュータサイエンス、AI教育に重点を置き、すべての子どもたちが楽しんで参加できるSTEM + C教育の促進に注力している。

最後に、受験を検討している皆さまへ、吉川学長からのメッセージをお届けします。



受験生の皆さまへ

夢に導かれて学ぶ、夢を具現化する4年間
新型コロナウイルスによる混乱の中、大事な進路決定を迎えるのは不安もあることでしょう。しかし、そんなときこそ、自分の夢に向かって、学びを始めるときです。大阪国際工科専門職大学は、その『自由な夢』を、実際に社会で『実現可能な夢』にするための学びがあります。科学技術の知識だけでなく、それが社会の多様な人々に受け入れられるか、経済的に普及するか、環境影響はないかなど、教員たちと一緒に考える大学です。

私の『自由な夢』の経験
かつて私は、原子力発電所の中で働くロボットをつくる夢を持ちました。当時、原子力発電所は多重の安全性設計で事故は絶対に起きないと言われていました。しかし私は、定期点検における作業者の被爆可能性や、絶対安全ということが信じられず、点検や修理を自動化するべきだと考え、専門の違う工学系の同僚5人と学生たちとチームを組み、「階段の昇降も可能で、配管の背後までアームを伸ばせる多自由度移動ロボット」をデザインしました。企業の協力も得て試作機をつくり、実験も成功したのですが、「絶対安全な発電所にそんなものは必要ない」と採用はされませんでした。

夢が漠然としている人へ
その翌年、チェルノブイリの事故があり、驚くと同時に点検修理の必要性を改めて強く感じ、原子力政策に関与し続けることになりました。特にチームの学生の何人かはロボットの専門職となり、福島の原子力事故の廃炉のための難しいロボットを開発して活躍しています。本学の学びは、夢に導かれて学ぶ、夢を具現化する4年間ですが、まだ夢が漠然としていたり、見つけられていない人もいることでしょう。
でも、将来が良い社会になってほしいという想いは共通で、それはまさに人類共通の『自由な夢』でもあります。社会が望んでいることを考えながら、何が必要か考える。そして実際に生み出す過程に、必要な学問を学ぶ、それは本学ならではの楽しみです。

世の中と一緒に、世の中を良くしていく。それは、国内にとどまらず、世界に通ずる『Designer in Society(社会とともにあるデザイナー)』という本学の教育理念です。専門職大学という未知なる道の先頭を、私たちと一緒に進んでいきましょう。世の中が良くなることに還元される、今までにない学びがあなたを待っています。

学長 吉川弘之

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